数年間にわたって断続的に行なわれたインタビューの記録である『目を見開いて』(1980)において、ユルスナールは自分の生涯、知的形成、自作の成り立ちについて述べ、さらには世界政治、人種差別、フェミニズム、翻訳など多様なテーマをめぐって意見を表明している。回想録『世界の迷路』が作家の少女時代と青春時代の一部しか再現していないのだから、この著作ではその欠落を補うかのようにユルスナールがみずからを語っており、彼女を知るための必読書だろう。ちなみに「目を見開いて les yeux ouverts」とは『ハドリアヌス帝の回想』の最後の一句にほかならない。
新編 国歌大観 全10巻20冊 新編国歌大観編集委員会編
J20-013 国文学 解釈と教材の研究 近代文学作中人物事典 第36巻11号 臨時増刊
君といた夏 KADOKAWA 北川 悦吏子
[A12351536]日記・古記録の世界